ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントの付加価値を見出す本連載。前回は、『アメックスプラチナ』をはじめ、いくつかのカードが、星野リゾートで付加価値を発揮するとわかった。では、他のプレミアム系カードは?
対象となるホテル・リゾートの
追加・変更が相次いだ
前回取り上げた『アメックスプラチナ』といえば、星野リゾートに限らず、世界中のハイブランドホテルで、アップグレードや、アーリーチェックイン、レイトチェックアウトなど、様々な特典が得られるのはご存知の通り。ところが最近になり、対象となるホテルグループに変更がありました。
具体的には「ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド」と「アコーズホテルズ」が外れ、従来の「スターウッド・ホテル&リゾート」「カールソン レジドールホテルズ」、これに「アメックスセンチュリオン」では対象だった「ヒルトンホテルグループ」のゴールド会員資格が新たに加わった格好です。
ふたつもの巨大ホテルグループが姿を消したので、一見するとサービスダウンに移りますが、ヒルトンホテルグループの施設は世界中の主要都市、リゾートに点在しますから、それほど影響はないでしょう。むしろ、運営側からすると、ホルダーの利用状況などを精査したうえでの変更であり、より最適化したと考えて構わないと思います。
こういった、カード特典のマイナーチェンジを実施したのは、『アメックスプラチナ』だけではありません。他のプレミアム系クレジットカードでも、ホテルグループの上級メンバーシップまたはVIPプログラム、あるいは飲食店でのサービスに追加や変更がありました。
例えば『ダイナースクラブプレミアカード』は、「ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド」で通常は150米ドルかかるリーダーズクラブ メンバーシップに無料で入会、「世界最大のホテルブランド「プリファードホテルズ&リゾート」のエリートステイタスに入会できるといった従来の特典に加えて、昨年から「一休.com」のプレミアムサービスの最上級ステージ「ダイヤモンド会員」のサービスを永続的に利用できるようになりました。
本来、一休.comのダイヤモンド会員は、直近6カ月の同サイトでの利用額が30万円以上でないと加入できません。そう考えると、この特典の付加価値は高いと言わざるを得ません。レストランのコース予約で2%、国内宿泊予約を事前カード決済すると3%の一級ポイントが付与され、さらに、提携のプレミアホテル・旅館を前日までに予約すると、ワンランク上の特典やサービスも受けられるといった内容です。
『ダイナースクラブプレミアカード』といえば、通常は一見お断りなど、予約が困難な高級料亭も予約が可能だったり、日本を代表する医師が治療方法の相談や、症状にあった専門医の紹介、セカンドオピニオンを提供する「メディカル・コンサルテーション」なども用意するなど、全方位的に優れた特典を有するカード。『アメックスプラチナ』と同様、「この1枚であらゆるサービスを受けたい」というカードホルダーにマッチするのかもしれません。
ーーーホテル系の特典を見直した、『アメックスプラチナ』と『ダイナースクラブプレミアカード』。エンリッチ読者にはホルダーも多く、チェックしておきたいところだ。