現時点では親会社の社長の考えで、現場と足並みが揃っているかといえば疑問も浮かびます。TSUTAYA陣営としても、ファミマはTポイントの流通を担う、無視できないパートナーのひとつ。今後どうなるのかは気になるところです。
一方、モバイル決済に対するコンビニの対応にも動きが。先陣を切るのはローソンで、楽天のスマホアプリ決済サービスの「楽天ペイ」を導入すると6月1日に発表しました。8月から全国のローソン店舗で利用できる予定で、楽天ペイが全国規模の大手チェーン企業の全店舗で採用されるのは初めてだそうです。
楽天ペイとは、楽天会員情報に登録したクレジットカードで、街の店舗でもスマホで決済ができ、ポイントも貯まるというサービス。ローソンで使うと、200円につき楽天スーパーポイントが貯まる仕組みです。
ローソンは楽天ペイ以外に、ベンチャー企業のOrigamiが提供するモバイル決済サービス「Origami Pay」も導入すると6月15日に発表していて、すでに利用できる「LINE Pay」、中国系の「Alipay(アリペイ)」も含めると、幅広いバーコード決済に対応。電子マネーも交通系はほぼ網羅していて、その他でも「Apple Pay」「Android Pay」、「楽天Edy」、さらにはイオン系の「WAON」も使えますから、支払い方法の多様化という意味では、国内コンビニでトップを誇ります。
コンビニ業界も再編が進み、顧客の奪い合いは必至。それが、こういった形で現れたのでしょうが、消費者からすると、様々な手段で決済できるのは、明らかにプラス。同じような試みは他社でも始まるかもしれません。
ーーー共通ポイント、さらにはモバイル決済など、コンビニと“お金”の関係は、ますます変わっていきそうだ。それでは次回からは本題、「eギフト」について紹介しよう。