「ウェルスナビ」と同様のサービスを行うのが、お金のデザインによる「THEO」です。ロボアドバイザーがひとり一人に最適な資産運用サービスを低コストで行いますが、こちらは昨年11月よりJALと提携して「THEO+JAL」を始めました。
同サービスでは、1万円からの資産運用の運用残高に応じて、JALマイルが積算されるという内容で、新規口座を開設して運用を始めた時点で50マイル、預かり資産1万円につき0.5マイルが付与されます(3000万円以上の預け入れだと1万円につき0.25マイル積算)。
毎日のおつりを自動で投資に回す「トラノコ」はANAと提携しています。
同サービスは、家計簿アプリと連動して、いつもの買い物のおつりを自動で集計。1か月間の合計額を銀行口座から引き落として、自動で長期分散投資に回すという仕組み。運用の際は、リスク許容度に応じて「安定重視」「バランス重視」「リターン重視」の3つのファンドを用意しているので、そこから選ぶだけ。世界中の株式、債券、不動産などの資産に広く分散投資をしてくれます。おつりを使うので少額投資となりますが、投資の初心者や小口で試したいという人に向いています。
そんな「トラノコ」ですが、ANAサイト経由で口座を開くと、開設で700マイル、投資額に関わらずサービス利用で毎月5マイルが付与されます(12回の投資を実行した場合)。口座を開設後、アプリからANAマイレージクラブの顧客番号を登録すれば適用されるので、少額でコツコツ運用したいという人は、こういったサービスを活用しつつ、マイルも貯めればいいのではないでしょうか。
資産運用に関心を持つのは、生活に余裕のある富裕層から一般層といったところ。彼らはエアラインもよく使う傾向があるので、マイルとの親和性が高く、フィンテック各社は顧客獲得のために、こういった特典を用意していると考えられます。どうせ投資を始めるなら、付加価値の高いサービスを利用した方が得策です。そういった点をついた、ユニークな取り組みではないでしょうか。