いまや、ネットショッピングはスマホ経由が主流で、それは楽天の主力事業である楽天市場も同様です。ならば、同社が通信事業に参入するというのはうなずける話ではないでしょうか。すでに、楽天モバイルの利用でポイント2倍、楽天市場アプリをダウンロードして月1回以上の買い物で1倍など、対象サービスを使えば使うほどポイントがアップする「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」を提供していますが、キャリアになることで、より自社サービスに集客できる施策を講じられると思います。
総務省から認可された場合、ドコモから回線を借りている楽天モバイルはどうなるのか、全国に基地局を設置する資金とスピードは大丈夫か、通信の品質は保証されるか、価格帯はどうなるのか……課題は山積みですが、そもそも楽天自体が先述したようにECサイトから業容を広げて成長してきた企業だけど、案外うまく乗り切るのかもしれません。
ーーー話題に上がった楽天の携帯事業への参入。そこには、モバイルシフトが深く関係しているようだ。このように、我々の生活になくてはならないデバイスになりつつあるスマホ。これを使った決済手段が発達するのも当然だろう。次回は、モバイル決済の最新事情に触れよう。