銀行Payはスマホで使えるデビッドカードということで、クレジットカードに拒否感がある層から支持される可能性はあります。参加する地銀の預金者にとって便利かもしれません。ただし、加盟店が各地銀の営業エリアに限定されるかもしれず、それが枷になるといった見方もできるでしょう。今後の動向を見守りたいところです。
岐阜県を地盤とする大垣共立銀行の場合、独自で取り組みを始めていて、それがスマホ決済サービスベンチャーの「Origami(オリガミ)」との資本業務提携、さらには同社サービスの「Origami Pay」の採用です。これにより、同行預金者はリアルタイムで口座から決済代金を引き落とすスマホ決済を利用できるようになりました。
ちなみに、Origamiはクレディセゾンとも提携しています。これにより、セゾンカード・UCカードの会員は、スマホアプリ「セゾンPortal」を通じて「セゾンOrigami Pay」を利用することが可能です。
また、JCBは株式会社カードネットワークとの共同で、国内のQR・バーコードを使用する決済サービスの統一規格の策定と情報処理センターの構築に着手すると2月に発表、今年中にサービスを開始する予定です。
このように、ザっと挙げるだけでも、これだけ多くのプレイヤーが一挙にスマホ決済に取り組み始めているのが、日本の現状です。これ以上の乱立を防ぐために統一規格に乗り出す例もありますが、果たしてうまくいくのか……。ややこしくならないことを祈るばかりです(苦笑)。ユーザーとしても「このサービスなら効率的にポイントが貯まる」「利用店舗にマッチしている」など、生活の実情と照らし合わせて使いこなしていくことです。