NFC対応のクレジットカードを専用リーダーにタップして決済する「コンタクトレス決済」の普及も、2019年は進んでいくと考えています。イギリスではロンドン五輪をきっかけに利用が進み、いまや欧州で主流の決済方法になりました。日本でも徐々に広がりを見せつつあり、アメックスやVisa、JCB、Mastercardなどが導入、ジャパンネット銀行や楽天銀行といったネットバンクのデビットカードに採用するケースが目立ちます。ローソンやマクドナルド、TSUTAYAはすでに対応を始めました。
通常の旅行に加え、今年はラグビーワールドカップ、来年は東京五輪とインバウンドはますます増そうな勢いで、それまでに多様な決済インフラを整備しておくのは、官民にとってのミッションです。使える場が広がることで、モバイル決済やコンタクトレス決済を通じて、クレジットカードを使おう、あるいは持ってみようという人も増えるかもしれません。そうしてキャッシュレス化が進展していけば、より魅力的なカードやサービスが登場する可能性もあります。2019年は、そういった点に期待できる年になりそうです。