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2019年のクレカ・ポイント業界を総括 1/3

現金ではなく、クレジットカードによる寄付も増えています。例えば、今年起きた台風19号災害においては、JCBやクレディセゾンなど、各社がクレジットカードによる寄付を受け付けました(一部は現在も継続中)。

ポイントやマイルによる寄付受付の動きも加速しています。同じく台風19号ではダイナースクラブ、クレディセゾン、エポスカード、オリコ、三井住友カードなどが実施しました。寄付先は各社で異なりますが、ダイナースクラブであれば、会員専用サービスの「クラブ・オンライン」にログイン後、【チャリティ/日本赤十字社 令和元年台風第19号災害義援金】から、1口1000ポイント単位を500円相当として寄付することができます。ユナイテッド航空の場合、専用のウェブサイトを通じて行われた寄付額に対して、50ドル~99ドルで250マイル、100ドル~249ドルで500マイル、250ドル以上で1000マイルを付与するキャンペーンを行いました(すでに終了)。

台風に限らず、10月31日未明に起きた、世界遺産にも登録されている沖縄の首里城の消失に対しても、ポイント・マイルでの募金は行われています。JALであれば3000マイル(3000円)単位(2019年12月22日で終了)、ソラシドエアは1マイル(1円)単位で2万マイルまで(2019年12月20日終了)、永久不滅ポイントは100ポイント(500円)単位(2020年月15日終了)JRE POINTは1ポイント(1円)単位(2020年1月31日終了)といった内容です。

募金全般に関しては、「Yahoo!ネット募金」ならTポイントで寄付ができ、ジャンルも災害・復興支援から医療・福祉、国際協力など幅広く用意されています。楽天スーパーポイントを使えるネット募金としては「楽天クラッチ募金」も。エンリッチの読者は社会貢献に関心が高いと思いますが、ポイントやマイルの活用も検討してはいかがでしょうか。

ーーー災害の支援にポイントやマイルが使えるなら、寄付もしやすいというもの。こういったトレンドは今後も活発になっていくに違いない。そして次回からは、2019年の振り返りをしよう。

菊地宗仁_300

菊地 崇仁 (きくち たかひと)

株式会社ポイ探 代表取締役。大学卒業後、日本電信電話株式会社(現NTT東日本)入社。システム開発に携わる。2002年の同社を退社後、友人と共に起業。ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年代表取締役に就任。現在All About、カカクコム、ECZine、日経トレンディネットへ記事を提供する他、テレビ・雑誌でも活躍中。著書に「新かんたんポイント&カード生活 (自由国民社)」、「できるAmazonスタート→活用 完全ガイド(インプレス)」他。

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