旅行保険は2枚のカードで補償額が合算できる
いずれにせよ、海外の場合は傷害・疾病治療の保険金は限られていて、それでは心配というもの。そこで実践していただきたいのは、複数のカードによる保険金の合算です。
じつは、異なるカード会社が発行する海外旅行保険付きクレジットカードを複数持っている場合、死亡・後遺障害保険は、それらのうち最も高い保障額が適用されて保険金が支払われますが、それ以外の保険金は、合算した範囲内で実際の損害額を限度として、各保険から保険金を受け取れます。例えば、Aカードが最高1000万円、Bカードが500万円とすれば、最高で1500万円が補償されるということです。
ただし、ここでも注意したいのが、そのカードの保険が自動付帯か利用付帯なのかということ。利用付帯の場合、旅行代金の支払いにカードを使っていないと、合算に使うことはできません。
そこで、賢い使い方を提案いたします。例えば海外旅行権が付帯するメイン(自動付帯)とサブ(利用付帯)の2枚のクレジットカードを持っているなら、まずは、メインで旅行代金を支払っておくこと。すると、サブは使っていないので合算に使えないと思いますが、出国前のタクシーや電車等の交通機関で使っておけば、利用付帯の条件を満たすことになります(一部カードでは出国後や旅行中の交通機関で利用すれば適用されることもあります)。こうすれば、メインとサブ両方の海外旅行保険が合算されるので、安心ではないでしょうか。ただし、宿泊費やお土産代、オプショナルツアーでの利用だと適用はされません。
このように、上手に使えば海外旅行保険の最大限の補償は受けられます。皆さまの場合、メインのブラック・プレミアムカード以外にサブカードもお持ちでしょうから、ご活用されてみてはいかがでしょう。
ブラック・プレミアムカードではハイクラスの旅行傷害保険が用意されているが、海外ではどんなトラブルが起きるかわからず、高額の費用が発生することもある。そういった時に上級カードは頼もしい味方になってくれるが、石橋を叩く気持ちで、複数のカードを利用しておくのも賢い選択ではないだろうか。カードのサービス内容は理解すればするほど、その価値を最大限に発揮できるということだ。
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