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太陽光発電投資の優位性とは? 4/4

内藤 つまり、富の移転というわけですね。売電価格が下がっているのは、年を追うごとに負担が増してきたからでしょうが、国民から集めたお金を再分しているわけですから、やっている人が富を集める仕組みになっていますね。

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元木 そうかもしれません。政府も当初は、1カ月の負担はコーヒー一杯程度といっていましたが、いまや600円。不満に覚える人もなかにはいるでしょうから。

内藤 また立地も大事で、いまは周囲に何もなくても、近くマンション建設の計画があるなんてことも…。市役所に尋ねるなど、周辺環境についても事前にリサーチした方が良さそうです。

元木  設備の西や南に建設されると痛手です。ですから、購入前には現地に足を運び、しっかりと調査することをお勧めします。

また、太陽光パネルを載せる架台も、堅牢に作られているか。当社の場合、地盤に応じてスクリュー状の杭を打ちますし、下は鉄製、上はサビに強く軽くて施工しやすいアルミを用いています。杭打ちが浅いと北風の巻き上げで杭が抜けて架台が不安定になり、発電量が落ちることもあります。こういった点は素人だとわかりにくいのですが、事業者に尋ねてみましょう。

いずれにしろ、利回りが期待でき、かつローリスクで安定収入を期待できるのが太陽光発電です。投資先に困っているなら検討の余地はあると思います。分譲ソーラーであればエリアを分散させることで、災害や日照のリスクを分散させることもできます。内藤さん、本日は貴重なお時間ありがとうございました。

内藤 リスクもありますが、リターンを期待できる有望な投資対象であることがわかりました。私こそ、今日は勉強させていただきました。ありがとうございます。


元木丈泰(もとき・たけやす)

シナネン株式会社執行役員
エネルギーソリューション部長
1964年生まれ。大阪府出身。1987年に品川燃料(現シナネン)に入社、LPガスの卸売り営業に従事。特にLPガス事業者のM&Aを手掛け、高い成果を上げる。その後、LPガス小売会社に出向。社長を務め、赤字会社の再生を手掛ける。シナネンに復帰後はエネルギーソリューション部の創設に参画し、省エネ・節電・創エネのビジネスモデルを確立。特に太陽光発電を中心に再生可能エネルギーに取組む。現在この他、バイオガス事業の展開を手掛ける。

内藤 忍 (ないとう しのぶ)

株式会社資産デザイン研究所代表取締役社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、金融機関勤務を経て1999年にマネックス証券の創業に参画。同社は、東証一部上場企業となる。その後、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役などを経て、現職。著作は40冊以上。2015年には銀座に「SHINOBY`S BAR 銀座」をオープン。無料のメールマガジン「資産デザイン研究所メール」は購読者が約47,000人という人気

連載コラム

内藤忍

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