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【16】外貨投資:外貨を買ったが相場は動かない。どうすれば良い?

加えて、為替取引で個人投資家が注意すべき点も3つにまとめてお伝えしておきましょう。

1.専門家の相場予想に惑わされないこと

経済新聞やマネー誌などに、「専門家」の相場予想が掲載されています。しかし、過去の掲載記事を読み返せばすぐにわかるように、予想はほとんど当たっていません。よくあるのは、1ドル=110円の時に、107円~113円。1ドル=120円になると、117円~123円というような表現ですが、こんな安直な予想を真に受けてはいけないのです。自分でリスクを取っていない専門家の予測は、当てにしないことです。

2.自分の資産配分から考えるようにすること

これから円高、円安という予想ではなく、自分の資産全体のうちの外貨資産をどの位にすべきかという戦略から、外貨投資を考えていくようにしてください。そのためには、まず自分の資産配分の現状把握を行ってみることです。

3.自分が思っていることとやっていることを一致させること

円安だと思っているのに外貨資産ゼロという「思っていることとやっていることがズレている人」は、日本人に多いものです。円高か円安か、まったく予想できないなら、円と外貨を半分ずつが基本になります。

外貨資産として何を買うか分からないと言う人がいますが、FX(外国為替証拠金取引)で外貨の買いポジションを作るのもひとつの方法です。あるいは、海外の株式や債券に投資するインデックスファンドを購入するのも良いでしょう。資産運用は行動しなければ結果が出ませんが、正しい知識が必要です。

内藤 忍 (ないとう しのぶ)

株式会社資産デザイン研究所代表取締役社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、金融機関勤務を経て1999年にマネックス証券の創業に参画。同社は、東証一部上場企業となる。その後、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役などを経て、現職。著作は40冊以上。2015年には銀座に「SHINOBY`S BAR 銀座」をオープン。無料のメールマガジン「資産デザイン研究所メール」は購読者が約47,000人という人気

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内藤忍

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