資産デザイン研究所代表の内藤忍氏が、資産形成にまつわる悩みや質問に答える、本シリーズ。今回は「海外ETF」を購入する際の注意点を内藤氏がアドバイスします。ーーー
海外ETFを購入する際の注意点とは?
Q(質問者):海外ETFを海外の証券会社経由で購入しようと思っています。何か注意すべき点があれば教えてください。
A(内藤氏):海外ETFはインデックス運用を行う際の投資商品として活用すべき商品です。質問者は海外証券会社経由で買いたいそうですが、国内のネット証券などでも購入することができます。
ただし、その場合の問題は手数料が高くなってしまいます。海外ETFは外国株と同じ扱いになりますから、購入時と売却時にそれぞれ、外国株式の売買手数料と、為替手数料がかかってくるのです。ローコストで運用したいなら、手数料の分、海外の証券会社の方が有利だということです。
また、海外の証券会社の方が国内証券会社に比べると海外ETFの品揃えが豊富で、投資対象を広げることができます。英語などに通じていて、商品の選択を自分で出来ることが前提になりますが、国内では投資できない海外ETFにアクセスできるのは、メリットのひとつです。
ただし、いくつかの注意点があります。
まず、口座開設から取引まで基本的には英語でのやり取りになるということです。専門用語がわかればそれほど難しいことではありませんが、特に英語が苦手な人は、誤解に基づく思わぬトラブルに巻き込まれないように慎重に進めるべきでしょう。