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【31】インデックスファンドの分散投資or不動産投資、どちらを選べばいい?

このように、金融資産あるいは実物資産のどちらかに投資をするにしても、それぞれに異なるリスクを持っているということです。こういった点を考慮しながら投資対象は決めるべきです。

また、金融資産の場合、購入や売却は比較的容易です。それこそ、ネット証券を使うと、ローコストで売買ができ、かつ手軽です。それに比べると不動産の流動性は高くないので、買いたいときに買えない、売りたいときに売れないといったことが起きるかもしれません。余裕資金の1000万円とはいえ、現金化の必要性があるのなら金融資産の方が向いているなど、流動性の観点から選ぶのもポイントです。

どちらが良いか決められないなら、両方に投資する方法もあります。例えば、1000万円で投資できる不動産があれば、2つの投資方法を組み合わせて、借入を500万円行い、1000万円の不動産と500万円の金融資産で運用するといったやり方です。

いずれの投資方法であっても、投資にはリスクがあります。最終的な判断は、自分がどちらのリスクなら取ることができるかという点に尽きます。

投資対象を決める前に、自分がどの位のリスクを取ることができるのか。「現状認識」から始めてみてください。

内藤 忍 (ないとう しのぶ)

株式会社資産デザイン研究所代表取締役社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、金融機関勤務を経て1999年にマネックス証券の創業に参画。同社は、東証一部上場企業となる。その後、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役などを経て、現職。著作は40冊以上。2015年には銀座に「SHINOBY`S BAR 銀座」をオープン。無料のメールマガジン「資産デザイン研究所メール」は購読者が約47,000人という人気

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内藤忍

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