もうひとつは、「需給関係の変化」です。数年前の新興国不動産ブームの時には、物件を争って購入していましたが、現状は多くのエリアで買い手の熱狂は収まっています。プレビルド物件(完成前に割安で購入する物件)を購入した人のなかには高値でつかんだ挙句、キャピタルゲインが出なかったり、客付けがうまくいかず、買った時より安値で転売をせざるを得ない人もいて、これにより以前よりも割安に購入することが出来る場合も出てきました。
最安値で投資をすることは簡単ではありませんが、ブームのピークで投資するよりも、マーケットが悲観的になっている時の方が、後から考えると投資のタイミングとして良かったという場合が多いのです。
世界のマクロ経済環境が悪化したというだけで、諦めるのではなく、個別の国、個別のエリア、個別の物件を丹念に調べれば、投資の機会を見つけることは可能です。