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HIS、ANAなどによる民間主導の有人宇宙機開発

エンリッチ NEWS 有人宇宙機開発

エイチ・アイ・エス(HIS)、ANAホールディングス、宇宙機開発ベンチャーのPDエアロスペースは、民間主導による有人宇宙機開発で合意し、宇宙輸送の事業化に向けた資本提携を行なった。国内唯一の有人宇宙機開発を行なうPDエアロスペースに出資するとともに、HISが宇宙旅行と宇宙輸送サービスの販売を担当。ANAが航空会社のノウハウでパイロット訓練や客室仕様、整備など宇宙機運航に係るオペレーションを支援し、2023年12月の商業運航を目指す。

開発中の宇宙機の定員は乗員2名、乗客6名。高度100キロに到達すると、約5分間の無重力体験をして地球に戻る約90分の旅行だ。宇宙機は旅客機のジェットエンジンとロケットエンジンの切り替えを可能とした次世代エンジンを使用。実現すれば、専用の「宇宙港」の開発は不要となり、アクセスの良い国内空港から宇宙への旅行が可能になる。

旅行代金については、先行企業の7割程度の1400万円程度を想定。エアロスペースの緒川修治社長は、欧州旅行の価格と同等の100万円台を目指す。商業化から3~4年で黒字化、5年後には5機で年間1000人の輸送が目標だ。

今後の開発スケジュールは2018年10月までに無人機で、2020年10月に有人機での高度100キロを達成し、2023年5月にはアメリカ連邦航空局(FAA)と国土交通省の認証を取得する。同年12月に商用運航の開始を目指す。

エンリッチ編集部

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