セイコーウオッチが7月17日、ドイツ国内で初の直営店となる「セイコーブティック」をフランクフルト市内中心部にオープンした。

ヨーロッパではパリ、マドリードなどに続く6店舗目で、同社では欧州最大の広さ（1階90㎡、2階80㎡、計175㎡）を誇る同店を旗艦店とし、高級ラインを中心に展開を強化していく考え。

今年で誕生55周年を迎える高級時計「グランドセイコー」や、世界で初めてGPS（全地球測位システム）を搭載した「アストロン」、50年の歴史を誇るダイバーズウオッチ「プロスペックス」を中心に、これまで欧州では取り扱わなかった高価格帯（300万～1000万円以上）もそろえ、競争が激しい欧州市場でのジャパン・ブランドの強みを打ち出していくという。

オープニングイベントでは、同社の梅本副社長らによるテープカットが行われ、欧州各国から時計ディーラー、ジャーナリストら100人以上が来場。梅本副社長は「欧州の中でもクラフツマンシップ（匠の技）に最も造詣が深い国がドイツであると考えている。交通、そして金融の中心であるフランクフルトで、多くの方々にセイコーの最高級の腕時計を直接手にとっていただき、世界観を知っていただきたい。」と思いを語った。