マセラティは3月8日の国際女性デーを祝し、史上初の女性F1ドライバーであるマリア・テレーザ・デ・フィリッピスを讃えた動画を公開した。
マリア・テレーザ・デ・フィリッピスは、史上初の女性F1ドライバーとして、マセラティ250Fのステアリングを握ってグランプリに出場を果たした女性。1948年に初めて本格的なレースに参加し、若干22歳にしてサレルノ-カーヴァ・デ・ティッレーニ ツーリングカー部門500ccクラスで10kmのレースを制した。そして翌年には750ccクラスで複数の勝利を収めている。
1953年から1954年にかけては、オスカ1100ccを駆り、ペスカーラ12時間レース、トゥルッロ・ドーロ、カターニア-エトナ、カゼルタおよびシラキュースのサーキットで優勝している。
1958年、マセラティ250Fのプライベートマシンを操りシラキュースGPでデビューした彼女は、同年フォーミュラ世界選手権ベルギーグランプリに出場。史上初の女性F1ドライバーというタイトルを獲得した。
それまで男性の世界と捉えられていたモータースポーツ界で際立った存在感を示したマリア・テレーザは、ライバルたちから尊敬を集め、今日のマセラティの指針ともなっている卓越性、エレガンス、パワーという価値観をサーキットにもたらした。
没後5年を経てもなお、マリア・テレーザ・デ・フィリッピスの功績と重要性は、マセラティの価値観を定義し続けるとともに、マセラティブランドで働くすべての女性たちにインスピレーションを与えている。