宇宙から見た地球を連想させるかのような大胆なブルーの色使いが、月齢を表示する「ムーンフェイズ」に独特な表情を与える。サンブラッシュ仕上げのダイアルとセラミック製ベゼル、レザーストラップすべてが鮮やかなブルー。ステンレススティール製のケース、そして、ロジウムプレート仕上げのサークルを採用した2針のサブダイアルが対称的に配置された美しいデザインも特筆。ブラックとホワイトのコントラストが鮮やかな月の姿はNASAの写真をベースとし、拡大するとアポロ11号、ニール・アームストロング船長の足跡も見ることができる。
また、天文学によると、月の満ち欠けの周期は正確には30日ではなく、約29.5日だという。この周期を、一般的な時計のムーブメントで扱うことは困難となるが、さすがはスイスの歴史ある時計メーカーだ。オメガのムーンフェイズは、この課題を難なくクリアしている。10年間は継続使用でき、リュウズを数回回すのみで調整できるというすぐれものだ。スピードマスターの特徴の一つであるタキメータースケールには、ジルコニウムベースの合金、リキッドメタルが使われており、サブダイアルには、ロジウムめっき仕上げのサークルが付いている。ディテールに至るまで魅力満点。
深みのあるブルー基調はオンタイムにおいてあなたの誠実さを伝え、これから夏にかけてのマリンルックにもマッチする。ファッション性も高い。
この時計を腕に広大な宇宙や、スピードマスターがサポートした人類初の月面着陸、宇宙開発史などに思いを馳せてみたいものだ。
スピードマスター ムーンフェイズ クロノグラフ マスター クロノメーター
Ref.:304.33.44.52.03.001
ケース径44.25mm。ケース厚16.85mm。ステンレススティール・ケース。レザー・ストラップ。100m防水。自動巻。コーアクシャル マスター クロノメーター。ムーブメントはCal.9904。60時間パワーリザーブ。15,000ガウス以上の超耐磁性能。4年保証。113万円(税抜)。2016年11月発売予定。
(問)オメガお客様センター
TEL:03-5952-4400
毎春、スイス・バーゼル市で開催される世界最大の時計博「バーゼル・ワールド」。全世界からジャーナリストやバイヤーが訪れる、年に一度の時計の祭典だ。メインホールに入り、真直ぐ歩いていくと、中央に大きくそびえるオメガのブースが出迎えてくれた。
TEXT: 松田 朗/Akira Matasuda
時計ジャーナリスト
Pavone、Begin、時Begin、VOCE、FRaU、POPEYE、DIMEといった富裕層向けライフスタイル誌や専門誌、女性誌などにかかわる。各国大使館での文化イベント、『松本零士の宇宙観とクロノグラフ展』なども手掛ける(株)フォーシスターズ代表取締役。東京ニュース通信社特派記者。