いっぽうで驚かされたのがワインディングロードで見せた軽快なハンドリング。これまでのコンチネンタルGTは、高速域での直進性を重視するあまり、コーナリングが俊敏とは言いがたい一面があったが、アクティブ4輪駆動システムや48Vの電子式アンチロールバー、3チャンバーエアサスペンションなどの技術を新たに投入。これまでにないほどレスポンスのいいハンドリングを楽しむことができた。
ベントレーの伝統的な魅力であるインテリアは、ダッシュボードを飾るウッドが上下で別々の素材を選べるようになったり、レザーシートに“ダイヤモンド・イン・ダイヤモンド”と呼ばれる手の込んだステッチが設定されたりと、さらに華やかさが増した。
ロングツーリングだけでなく、スポーツドライビングをこなす才能も身につけた新型コンチネンタルGT。クルマで出かける旅が、これまでとは違った景色を見せてくれるだろう。
TEXT:大谷達也 モータージャーナリスト
協力:ベントレーモーターズジャパン