少し離れてドライバーズシートを見てみよう。広々とした空間を通して全体を見渡すと、改めてその美しさに目を奪われる。この芸術的な空間を何人のクラフトマンが、どれだけの時間を費やして造り上げたのか。それを想像するだけでも胸をときめかされる。
ライトカラー系のインテリアは、それだけで暖かみさえ感じられる、優雅な空間を作り出す。またダークカラー系のインテリアは、静寂の中に密かな躍動を感じさせるような、落ち着きと精悍さを感じ取れる空間。
どのように仕上げるのかは、オーナーのお好み次第である。自分がイメージする空間を、ベントレーのクラフトマン達が、自分のために作り上げてくれるのだ。まさに自分自身をもてなしてくれる、自分のための空間である。これほど贅沢なドライビング環境が他にあるだろうか。
ステアリングをショーファーに託し、リアシートを愉しむ
リアシートは、大切なゲストを迎える空間でもあり、またある時はショーファーにドライブを任せて、有意義な移動時間を過ごすためのオーナーのための空間でもある。ベントレーは、この場所でも決して期待を裏切らない。
ロングボディが与えてくれるその広々とした空間は、足元の窮屈さなど全く感じることはない。前席・後席ともに身長180cm越えのパッセンジャーが乗車しても、両者の足元には十分なスペースが与えられる。不思議なことに、クルマの外にいるよりもシートに着座した方が、開放的な気分が味わえる。
座り心地も、絶妙という表現が最適であろう。座面・背面は適度な堅さで身体を支え、ソフトなサイド部分が優しく包み込んでくれる。パッセンジャーに合わせた細かい設定が可能なリクライニング機能や、優しくほぐしてくれるマッサージ機能もあいまって、数時間のロングドライブでも、ストップ&ゴーの多い都市部でも、乗車による疲労感は最小限に抑えてくれる。
またエアコンの設定も、リアシートであっても、左右独立した温度調整が可能で、それぞれに快適な空間を提供してくれる。ドライバーズシートではステアリングやダッシュボードの感触を愉しめるが,リアシートでは芸術的なインテリアの仕上がりをじっくりと堪能することができる。
あなたは、どの席に座ってみたいだろうか?どの席であっても、それぞれ異なる趣を愉しむことができるだろう。