ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントサービスの付加価値を見出す本連載。今月最後は、三菱UFJニコスとのカード刷新や在留外国人向けのプリペイドカードを取り上げる。(1/3から読む)−−−
現行カードの名称・機能を刷新
セキュリティ面にも配慮
三菱UFJニコスは今夏、現行の「MUFGカード」の名称や機能・券面デザインを刷新したカード「三菱UFJカード」も募集を始めます。
ニューノーマルで非接触による決済ニーズが高まっていることを受け、同カードはタッチ決済機能を搭載。カード番号や有効期限はカード裏面に記載し、セキュリティも強化しました。カードの種類は一般、ゴールドプレステージ、プラチナの3パターンとなります。すでにカードを保有している場合は、有効期限の更新時などに順次変更されるようです。
現状、三菱UFJニコスには先述のMUFGカードの他、DCカード、NICOSカードなど、複数のカードブランドがあります。消費者からするとややこしいところもあり、今回の取り組みをきっかけに、すべてのブランドが三菱UFJカードに切り替わることを期待したいと思います。
日本で暮らす外国人向けの
プリペイドカードが登場
近年は日本国内で働く在留外国人の数が増えていますが、銀行口座を開きにくいなど、お金の管理で困るケースがあるようです。こうした課題を解決するため、在留・在日外国人向けに各種サービスを展開する株式会社YOLO JAPANが福岡銀行と金融サービスのKipp Financial Technologies株式会社と提携して提供を始めたのが、在留外国人向けの後払いチャージ機能付きのプリペイドカード「YOLO Card」です。
同カードは事前の審査や口座確認の必要がなく発行できるもので、バーチャルカードとリアルカードの2種類を用意。前者は登録直後に即時発行され、リアルカードの発行には300円がかかります。Visa加盟店で利用でき、残高上限は10万円、1回のチャージ上限は3万円、月間のチャージ上限額は3万円です。
チャージはファミリーマートやローソンなどのマルチメディア端末からでき、手数料は月1回無料、2回目以降は1回150円。また、手持ちの現金がなくてもアプリからチャージができる後日指定期間内にマルチメディア端末でチャージ利用額に手数料を加えて支払う「後払いチャージ」機能もあり、その際はチャージ金額とともに300円~1100円の手数料が発生します。