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ポイント・アプリを使ったサービスの拡充 2/3

ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントサービスの付加価値を見出す本連載。今月はポイント・アプリサービスの最新事情をお届けしている。(1/3から読む)−−−

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グループ内のポイントを共通化
アプリを使いタッチポイントを集約

総合スーパーやショッピングセンター、ファッションビルなどを全国で展開する流通大手のイオンは、2021年9月からグループ全体の共通タッチポイントとなるトータルアプリ「iAEON(アイイオン)」の提供を始めました。

同アプリは決済機能を備えているのが特徴で、イオンマークのついたクレジットカード・デビットカードを登録すると、全国グループ店舗の買い物の際にバーコードを提示すると、コード決済が完了。Android端末でおサイフケータイ機能搭載の場合は、モバイルWAONでも決済できるので、キャッシュレス決済への対応は十分と言えるでしょう。

また、同社は9月11日以降、イオンカードの支払いで付与する「ときめきポイント」を「WAON POINT」に一本化しました。これは非常に画期的なことであり、これまでのように同一グループで異なるポイントがあることで使い勝手を損なっていた部分が解消されることになります。また、ときめきポイントを商品・各種ポイントなどへ交換するのは1000ポイント以上が条件でしたが、WAON POINTは1ポイントから対象店舗での決済に使うことができます(商品・各種ポイントへの交換は1000ポイント以上)。手軽に使うことができるので、ポイントの失効を避けやすくなるでしょう。一本化以降も「いつでも2倍」などのキャンペーンは継続されるようです。

アプリではたまったWAON POINTの利用・交換、さらには合算も可能です。会員コードをレジで提示するとためたり、決済に使うことができます。

さらに同アプリではイオングループ約1000店舗から5店舗をお気に入りとして登録し、店舗からのクーポンやキャンペーン情報なども入手できます。店舗は段階的に追加する予定で、普段使いするところを登録しておくと、お得でしょう。イオン銀行などグループ各社のアプリとも連携するので、他のアプリを探す手間を省くこともできます。ポイントと決済、コンテンツをアプリに集約することで、ユーザーフレンドリーなサービスが実現しそうです。

菊地崇仁

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